CRE戦略
2025.3.28
企業経営者は、自社の事業の発展、成長のために、日々大きな労力をかけ、結果を出し続けています。しかし、自社が保有する不動産に関しては、その企業に本來あるべき活用方法になっているかという點については、そうではない企業が多いようです。つまり、CREと呼ばれる企業不動産を戦略的に活用している経営者はまだまだ少數のようです。
國土交通省は、「法人土地?建物基本調査」として、國內の全ての法人が所有している土地や建物の所有?利用狀況に関する実態調査を行っています。
令和5年(2023年)の調査結果によると、土地を所有している法人は約81.7萬法人で全法人(約228.7萬法人)の35.7%、建物を所有している法人は約87.2萬法人で全法人の38.1%。土地に比べて建物の方が2.4ポイント多くなっています。土地?建物の雙方を所有している法人が27.6%である一方、土地?建物ともに所有していない法人が53.8%となっています。
また、「宅地などの土地の利用現況別の今後の売卻等?転換予定件數割合」を見ると、「宅地の売卻や他の施設などへの転換?転用予定がない」と回答した法人は約180.1萬件(71.9%)と7割を超えています。法人として土地を所有していながら、使用用途の変更予定がないということは、地価の自然上昇以外には、土地の価値向上につながらないということでもあります。法人資産の多くを占めながらも、土地?不動産の7割強が現狀維持と考えられている狀況では、新たな価値が生み出される可能性も低いといえるでしょう。売卻?転換の予定も約4%と低い狀況であり、不動産の有効活用の観點から早急な対策が求められているといっても良いでしょう。
企業にとって、CRE戦略を導入し、保有不動産を有効活用する(あるいは不動産を購入、賃借し事業の発展につなげる)ことは企業価値の向上につながる可能性があります。それでは、どのような効果が期待できるのでしょうか。具體的に見ていきます。
仮に何も活用していない不動産があるとすれば、固定資産稅やメンテナンス費用など、毎年かなりの費用を支払っていることになります。
改めて事業と不動産の戦略を見直し、事業の用途に転換したり、自社で活用したりすることが不可能であるならば、需要がある企業に売卻することも考えられます。
また、本社や支店、店舗などが自社不動産の場合、かかっているコストとのバランス、つまり費用対効果が問題ないのかを検証した上で、拠點の統廃合や賃借への変更を検討することも、コスト削減につながる施策となり得ます。
自社のオフィスや福利厚生施設をリニューアルすることができれば、従業員の働きやすさにもつながり、仕事の生産性やモチベーションの向上にも貢獻するでしょう。オフィスの美しさは企業のブランディング向上に加えて、人材採用上のメリットもあります。快適な環境のもとで働きたいというニーズは高く、昨今の労働力不足狀態においては、快適な環境の提供は、これからの企業経営には欠かすことのできないテーマかもしれません。
企業が持つ不動産は、その地域にも大きな影響を與えます。施設によっては、地域にネガティブな影響を與える場合もありますが、自社の施設を地域住民に開放したり、災害発生時には避難場所として提供したりすることで、地域に根差し、地域貢獻をしている企業として存在することにもつながります。
個人を対象にするビジネスを行っていたり、來客が多い事業を展開したりしている場合など、保有不動産をどのように活用するかによって、お客様に與えるイメージや利便性に違いが生まれ、顧客サービスの向上にもつながる取り組みになるでしょう。
BCPとは、「Business Continuity Plan」の略であり、災害時でも企業が事業を継続できるようにするための計畫のことです。昨今、日本では多くの自然災害が発生しており、これからも、どのような災害に見舞われるか予測もつきません。また、新型コロナウイルス感染拡大の時には、企業によって対策が異なり、その後の企業収益にも影響があったことは記憶に新しいことです。
いつ起こるかわからない災害を見據えて、自社の保有不動産をいかに活用するかの視點も、今後重要となりそうです。
一方で、企業の狀況によっては、保有不動産があったとしても、「労力、時間、そして費用もかかるので、現狀のままにしておく」という経営判斷もあります。
しかし、収益を生まない不動産を保有し続けることはリスクを抱え続けることにもなります。例えば、経済狀況の変化や地震などの自然災害によって、不動産の資産価値が低下したり、施設の老朽化が進み、思わぬ修繕費用やメンテナンス費用が発生したりすることもあるでしょう。
企業が取るべき不動産の活用方法(CRE戦略)は、それぞれの企業によって異なります。まずは、保有する不動産を分析、吟味し、自社の事業にとってどのようなメリット、デメリットがあるかを検討した上で取り組むことが必要なのはいうまでもありません。
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