エシカル消費(fèi)を?qū)g踐すれば誰(shuí)もがサステナブルな社會(huì)づくりに貢獻(xiàn)できる
～エシカル?yún)f(xié)會(huì) 代表理事 末吉里花さん～

きっかけはキリマンジャロの山頂で見(jiàn)た「氷河の消失」だった

―― 末吉さんがエシカル消費(fèi)に目覚めたきっかけから伺えますか。

社會(huì)に出てから數(shù)年はどこにでもいるような20代の女性で、エコロジーやフェアトレードといったテーマへの関心は高くありませんでした。そんな私が「目覚めた」きっかけは、仕事やプライベートで70カ國(guó)以上を訪れた中で、「この世界は一部の力を持った人たちの利益のために、多くの弱い立場(chǎng)の人や美しい自然が犠牲にされる構(gòu)造になっている」ということが見(jiàn)えてきたことにあります。

特に心を動(dòng)かされたのは、2004年に登頂した（アフリカ最高峰の）キリマンジャロでした。キリマンジャロの頂上には、氷河が橫たわっています。しかし當(dāng)時(shí)、科學(xué)者の間でそれが、「2010～2020年の間に（地球の溫暖化で）すべて溶けてしまうだろう」と言われていたのです。氷河の現(xiàn)狀をこの目で確認(rèn)することが、私たちの登頂の目的でした。

登頂の途中で訪れた標(biāo)高1,900m地點(diǎn)にある小學(xué)校で、小さな子どもたちが一本ずつ、祈りながら植林活動(dòng)をしていました。「どうか再び、氷河が大きくなりますように」と――。氷河の雪解け水の一部は彼らの生活用水になります。氷河が溶けてしまうことは、死活問(wèn)題なのです。そして私たちは子どもたちに「自分たちはあんな高い山は登れないから、代わりにお姉ちゃん行って見(jiàn)てきてね！」と背中を押され、登り切りました。

実際に目にした光景は非常にショッキングなものでした。氷河はごくわずかしか殘っていなかったのです。私たちが生きていくための経済活動(dòng)が、回り回って遠(yuǎn)いアフリカの人々の生命を脅かしているのではないか――。そう考えたら、いてもたってもいられなくなりました。私たちの知らない場(chǎng)所で起きていることを日本の人たちに伝え、自分自身で何か解決につながる活動(dòng)がしたい。そう強(qiáng)く思いながらキリマンジャロから下りてきました。

末吉さんの大きな転機(jī)となった、2004年のキリマンジャロ登頂。山頂の氷河の消失に大きなショックを受けた。

―― その想いからエシカル?yún)f(xié)會(huì)を立ち上げるまでに、どのような経緯があったのでしょうか。

なにか自分ができることをしたいと強(qiáng)く思いつつも、環(huán)境問(wèn)題は非常に幅が広く、解決すべき課題もきりがないくらいあります。「?jìng)€(gè)人的に何かをやったとして、そこに意味はあるのだろうか」と、當(dāng)初は非常に悩みました。そんなとき出會(huì)ったのがサフィア?ミニーさんというイギリス人女性でした。

彼女は日本で、「ファッションで世界を変える」というスローガンのもとにオーガニック／フェアトレード商品が手に入るブランドを立ち上げた方です。私自身ファッションが好きだったこともあり、サフィアさんのお話はとても強(qiáng)く胸に響きました。「私も、自分の関心分野から始めたらいいのではないか」――。それが私にとっての「入り口」になったのです。

以來(lái)私は、一個(gè)人としてフェアトレードの普及活動(dòng)に取り組んできました。その後2010年にフェアトレードについて伝えていく「案內(nèi)人」を増やしたいと考え、「フェアトレード?コンシェルジュ講座」を立ち上げたのです。

そして5年にわたり毎回50人近い方に參加いただき、毎年2回のペースで活動(dòng)を続けてきました。やがて私はフェアトレードだけではなく、もう少し広い視點(diǎn)に立った考え方である「エシカル」について伝えたいと思い、2015年にフェアトレード?コンシェルジュ講座第1期生の卒業(yè)生2人とともに、エシカル?yún)f(xié)會(huì)を立ち上げました。

未來(lái)を擔(dān)う世代にエシカルを伝えていきたい

―― エシカル?yún)f(xié)會(huì)の活動(dòng)及び末吉さんご自身が、代表理事として擔(dān)っておられる役割や活動(dòng)についてお聞かせください。

「エシカルとは何か」「どうすればエシカル消費(fèi)を生活に取り入れられるのか」といったことを一般の方に向けて伝えるのが私たちのミッションです。とはいえ「エシカル」という考え方には「なんとなく難しそう」というイメージもありますよね。

そこで私たちは「講座」と「お祭り」という2本の柱を通して、エシカルについて広く知ってもらおうと活動(dòng)しています。講座は毎年2回、春と秋に「エシカル?コンシェルジュ講座」を開(kāi)いています。そしてお祭りは毎年1回、5月の第2土曜日に「エシカルフェスタ」を開(kāi)催しています。

こうした活動(dòng)を通じて、多くの人がエシカルを身近な親しみやすいものとして感じることで、実踐につなげられるよう心がけています。

2017年の「エシカル?コンシェルジュ講座」では、「國(guó)際環(huán)境NGO 350.org JAPAN」の古野真さん（代表）を講師として招きワークショップを行った。

寫真提供：エシカル?yún)f(xié)會(huì)

2016年の「エシカルフェスタ」では、エシカルな企業(yè)のパイオニアである「株式會(huì)社HASUNA」の白木夏子さん（代表取締役社長(zhǎng)）とトークショーを行った。

寫真提供：エシカル?yún)f(xié)會(huì)

昨年からは、教育活動(dòng)にも力を入れ始めました。10年、20年後の社會(huì)や消費(fèi)の中心を擔(dān)うであろう今の10代～20代前半の若い人に向け、授業(yè)などを通じて學(xué)校教育のなかでエシカル消費(fèi)やエシカルの考え方を伝えています。

私自身も代表として、學(xué)校や「エシカル?コンシェルジュ講座」などで講師を務(wù)めさせていただいています。

昨年から學(xué)校での授業(yè)を通じたエシカルの普及?啓蒙にも力を入れている。

寫真提供：エシカル?yún)f(xié)會(huì)

子どもって分かりやすく説明すると、とても素直に受け止めてくれるんですよ。例えばエシカルという言葉についても「こんな大切な言葉、初めて知りました」と言って、目を輝かせている子もいました。