
宿場町として栄えた舊東海道
江戸時代の五街道の一つ、東海道。この街道の1番目の宿場町が品川宿です。當時の風景を描いた歌川広重の浮世絵「東海道五十三次 品川」では、海岸線に沿った美しい街道の様子をうかがい知ることができます。
現在の舊東海道は海側が埋め立てられ、その風景は一変しました。しかし、道幅約7メートルの街道は今も同じ。舊東海道では電線の地中化、石畳や街路燈を整備し、さらに軒先に暖簾をかけるなど、在りし日の宿場町の景観を再現しています。
- 舊東海道の町並み:平成26年5月撮影
江戸時代の風情を感じさせる商店街
北品川?舊東海道近辺には、北品川商店街、京急新馬場商店街、北品川本通り商店會の3つの商店街があります。食堂や居酒屋はもちろん、鮮魚、青果、菓子、海苔など、飲食関係のお店が充実。さらに、紳士婦人服や呉服、ギャラリー、自転車、家電、玩具、文具、散髪、醫院、不動産など、多種多様な店舗が軒を連ねています。
江戸時代の風情を再現した商店街ではまち歩きイベントなども企畫され、街道ウォーキングを楽しむグループの姿も。何度も往復したくなるような風情ある商店街です。
- 北品川商店街の入口:平成26年5月撮影
舊東海道を練り歩く「おいらん道中」
北品川の商店街では、伝統的なお祭りや地域を盛り上げるイベントが開催されています。1990年にスタートした「しながわ宿場まつり」もその一つ。毎年9月の最終土曜?日曜、舊東海道北品川の八ツ山から南品川の青物橫丁まで、約2kmの街道で開催されています。
イベントの目玉は、土曜夕方の「おいらん道中」。江戸時代「北の吉原、南の品川」といわれた品川宿で、華やかな花魁や禿(かむろ)が舊東海道を練り歩くパレードです。また、日曜の正午にスタートする「交通安全パレード&江戸風俗行列」にも、毎年大勢のギャラリーが集まります。