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Sustainable Journeyは、
2024年3月にリニューアルしました。
県內(nèi)外から季節(jié)を問わず多くの利用者が訪れる、レジャー施設(shè)「こてはし溫水プール」。
ここには、隣接した清掃工場(chǎng)で発生した余熱を溫水プールの昇溫や施設(shè)の冷暖房に活用する、サステナブルなエネルギーシステムが取り入れられています。その仕組みや利用狀況、効果について、ご紹介します。
千葉市花見川區(qū)にある「こてはし溫水プール」は、1999年にオープン。ガラス張りの天井をもつ開放的な屋內(nèi)には、25mプール、流水プール、ウォータースライダー、ジャクジーなど様々なプールがあるのが特徴です。夏季には屋外プールもオープン。利用料金はリーズナブルでリピーターが多く、スイミング教室なども盛んに行われています。
そして施設(shè)內(nèi)には、スポーツ室やトレーニング室、多目的ホールや研修室もあるほか、老人福祉センターやデイサービスセンターを運(yùn)営する「千葉市花見川いきいきプラザ」も併設(shè)しています。多様な活動(dòng)に対応する施設(shè)として、季節(jié)を問わず、子どもからお年寄りまで、近隣をはじめ県外からも多くの利用者が訪れています。
エアロバイクやランニングマシンを備えるトレーニング室も併設(shè)
こてはし溫水プール
住所:千葉県千葉市花見川區(qū)三角町750番地
電話:043-216-0090
プール使用料(2時(shí)間):一般/300円、65才以上(千葉市にお住まいの方)/240円、中?高校生/200円、小學(xué)生以下/100円
この施設(shè)には、隣接する千葉市北清掃工場(chǎng)の余熱が使われています。溫水プールの昇溫のほか、施設(shè)全體の冷暖房、床暖房、給湯、照明などをまかなうことで、なんと年間で電気は約2,800萬円、ガスは約1,300萬円の削減効果があるのだとか。施設(shè)にどのように余熱が供給され、使われているのかを案內(nèi)してもらいました。
溫水プールなどに蒸気や電力を供給する千葉市北清掃工場(chǎng)
余熱利用システムの手順
まずは千葉市北清掃工場(chǎng)の見學(xué)からです。千葉市では北清掃工場(chǎng)を含めた3つ(2017年2月6日掲載時(shí)點(diǎn))の清掃工場(chǎng)で、年間で約25萬トンものごみを焼卻しているといいます。
ごみ収集車で運(yùn)び込まれたごみはプラットホームからごみピットへ投入される
ごみピットに貯められたごみは、巨大なクレーンで撹拌してから投入ホッパを通じて焼卻爐に送られる
焼卻爐內(nèi)の溫度は、800℃以上という高溫に。焼卻爐と接するようにボイラを設(shè)置し、蒸気というかたちで熱エネルギーを回収します。この蒸気が、「こてはし溫水プール」に送られるわけです。
また、ボイラで発生した蒸気の一部は蒸気タービンに送られ、発電も行われています。発生した電気は工場(chǎng)內(nèi)の電力をまかなうほか、プール施設(shè)にも供給されています。
ボイラで発生した蒸気で電気をつくるしくみ
蒸気を清掃工場(chǎng)からプール施設(shè)に送るのは、地中に埋められた大きな配管です。「蒸気にはたくさんの熱エネルギーを蓄えられるので、蒸気というかたちで送れば溫水に比較して利用効率が高いのです」と、設(shè)備の維持管理を擔(dān)當(dāng)する佐久本亮さんは説明してくれました。
余熱を利用するためには建物が隣接している必要はありませんが、配管で蒸気が送られるため、配管の距離は短いほど熱エネルギーの損失は少なく、高効率で利用できるとのこと。
プール施設(shè)側(cè)で受け取った蒸気の熱は、熱交換器で水を溫めるのに使われる
プールの水は汚れを?yàn)V過しながら適溫に管理されている
ごみ処理施設(shè)から余熱を供給されることで、「こてはし溫水プール」は電気と都市ガスの消費(fèi)や、CO2排出量を抑えることができています。
「余熱の利用がまったくない場(chǎng)合、年間で約6,000萬円に相當(dāng)するエネルギーが使われます。しかし、清掃工場(chǎng)の余熱を利用することで、電気とガスを合わせて年間で約4,100萬円の節(jié)約となる試算が出ました」と佐久本さんは説明します。地球溫暖化を防止するだけでなく、節(jié)約にも役立っているのですね。
このように、「こてはし溫水プール」はごみの処理で生まれる熱を賢く利用するサステナブルなエネルギーシステムによって、誰もが気軽に楽しめ、地域の人々からも長(zhǎng)く愛される施設(shè)になっていました。
教えてくれた人
佐久本 亮さん
こてはし溫水プール 維持管理責(zé)任者
「この施設(shè)が地域の健康促進(jìn)に役立ち、未來のオリンピック選手を輩出するようなスポーツ振興のキッカケになれば嬉しいですね」
他にも、宮崎県延岡市の「ヘルストピア延岡」や、太陽エネルギーも併せて利用している愛媛県松山市の「アクアパレットまつやま」など、隣接するごみ処理施設(shè)の余熱を利用するプール施設(shè)は日本全國(guó)に數(shù)多く點(diǎn)在しています。
環(huán)境省でも、平成28年度に「廃棄物焼卻施設(shè)の余熱等を利用した地域低炭素化モデル事業(yè)」に対する補(bǔ)助金を設(shè)定しています。余熱利用の用途は、今まで一般的だったプール?溫浴施設(shè)?福祉施設(shè)などに留まらず、農(nóng)業(yè)や漁業(yè)などその土地に合ったものへの拡大がもうすでに検討され始めているようです。
千葉市北清掃工場(chǎng)の仕組みを現(xiàn)す全體模型。中央付近が焼卻爐で、隣接するボイラで熱エネルギーを回収する
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2024年3月にリニューアルしました。