平成18年10月26日
報道関係各位
住宅床下點検ロボットの開発に著手しました |
大和ハウス工業株式會社(本社:大阪市、社長:村上健治)と學校法人千葉工業大學(千葉県習志野市、學長:本岡誠一氏)、國立大學法人筑波大學(茨城県つくば市、學長:巖崎洋一氏)は、産學連攜體制による共同研究開発により、住宅床下點検ロボットの開発に著手しました。
今回の開発にあたり、千葉工業大學校舎內に新たに住宅床下の実大実験場を建設し、床下點検ロボットの実証実験を本格展開していきます
1.開発背景
大和ハウス工業では、建設後も質の高い快適な住まいを維持していただくため、40年以上の長期にわたって住まいを見守る「安心のサポートシステム?21C(戸建て住宅向け)」、「長期施設診斷システム(低層賃貸住宅向け)」など、長期の點検?保証を行っています。
5年目以降の定期點検では、點検項目の一つとして床下の水漏れやシロアリ被害等を確認?補修するための點検を行っています。床下點検作業は狹い空間に入って土埃の中で作業するため、點検員の身體?精神的負擔は大きく、また危険も伴います。また昨今、悪徳點検商法などの事件により、お客様が直接見ることができない部位について、正しく狀況報告することも強く求められています。
こうした現狀を背景に、點検員の負擔を低減し、またお客様にも分かりやすく狀況報告のできる點検ロボットの開発に著手することになりました。
5年目以降の定期點検では、點検項目の一つとして床下の水漏れやシロアリ被害等を確認?補修するための點検を行っています。床下點検作業は狹い空間に入って土埃の中で作業するため、點検員の身體?精神的負擔は大きく、また危険も伴います。また昨今、悪徳點検商法などの事件により、お客様が直接見ることができない部位について、正しく狀況報告することも強く求められています。
こうした現狀を背景に、點検員の負擔を低減し、またお客様にも分かりやすく狀況報告のできる點検ロボットの開発に著手することになりました。
2.開発ロボットの特長
今回開発する住宅床下點検ロボットは、住宅の床下を遠隔操作により走行し、床下の畫像をモニターに送信します。また、靜止畫像を撮影?記録する機能も付加していきます。
① | 床下の土間や配管を乗り越えて走行し、さらに床下の基礎部分に作られた幅500mm、高さ300mmの貫通口を通り抜ける走破能力を有します。 |
② | サビ、水漏れ、シロアリなどの點検狀況の記録として、遠隔操作で靜止畫像を撮影し、お客様に報告書として提供します |
③ | 床下點検ロボットの位置と姿勢を畫面上でモニタリング(2007年度完成予定)でき、作業員によるロボット操作を容易にします。 |
3.開発體制
大和ハウス工業は、経済産業省の公募事業 『平成18年度サービスロボット市場創出支援事業』※1に當ロボット開発を目的に応募し、採択されました。
開発は、學校法人千葉工業大學、國立大學法人筑波大學と共同で行います。両大學は、長年にわたるロボット研究により蓄積された優れたロボット技術を保有されています。また、千葉工業大學未來ロボット技術研究センターの小栁副所長率いるチームはロボカップ※2のレスキューロボット部門において、世界大會(2004年、2005年)を二連覇した実績があります。
大和ハウス工業では、當社の點検ノウハウと両大學の技術を合わせ、機能、ユーザビリティ、コストバランスを合わせ持つ実用的なロボット開発に著手します。
今回、共同研究先である千葉工業大學校舎內にロボットの機能実験を行うための実験場を新たに建設しました。実験場は、住宅床下環境を再現し、ロボットの駆動性能や畫像伝送など、點検に必要な機能を評価できる仕様になっています。
※1.本事業は、実環境下でのロボット導入を図るため、ロボットの安全性を確保する手法の開発とモデルケースの実施を支援しています。
※2.ロボット工學と人工知能の融合?発展のために自律型ロボットによるサッカーを題材として日本の研究者らによって提唱された國際プロジェクトです。現在、自律ロボットによるサッカー競技、レスキューロボット競技等が行われています。
開発は、學校法人千葉工業大學、國立大學法人筑波大學と共同で行います。両大學は、長年にわたるロボット研究により蓄積された優れたロボット技術を保有されています。また、千葉工業大學未來ロボット技術研究センターの小栁副所長率いるチームはロボカップ※2のレスキューロボット部門において、世界大會(2004年、2005年)を二連覇した実績があります。
大和ハウス工業では、當社の點検ノウハウと両大學の技術を合わせ、機能、ユーザビリティ、コストバランスを合わせ持つ実用的なロボット開発に著手します。
今回、共同研究先である千葉工業大學校舎內にロボットの機能実験を行うための実験場を新たに建設しました。実験場は、住宅床下環境を再現し、ロボットの駆動性能や畫像伝送など、點検に必要な機能を評価できる仕様になっています。
※1.本事業は、実環境下でのロボット導入を図るため、ロボットの安全性を確保する手法の開発とモデルケースの実施を支援しています。
※2.ロボット工學と人工知能の融合?発展のために自律型ロボットによるサッカーを題材として日本の研究者らによって提唱された國際プロジェクトです。現在、自律ロボットによるサッカー競技、レスキューロボット競技等が行われています。
4.開発スケジュール
2007年3月末まで : | 機能評価用ロボット製作 |
2008年3月末まで : | 點検現場での試験運用と現場実証?量産化に向けた安全設計 |
2008年4月以降 : | 床下點検ロボットの実運用 |
【長期保証について(戸建て住宅向け)】

以上