空間提案
休みの日の前日。
“明日は何をしよう”と思いを巡らせたときに、真っ先に思い浮かぶ場所であること。
決めたわけでもないのに、不思議と家族が集まってくる。
そんな居場所の住まいであること。
目指したのは、どんな場所よりも寛げる、ずっと居たくなるような平屋です。
頭上には高く伸びゆく勾配天井。
目の前には緑豊かなわが家の庭が広がる。
外の心地よさを感じながら、ゆっくりと過ごせる空間。
まるで、リゾートのような開放感に満ちあふれた「ロフトテラス」。
ここには、いつもゆとりのある穏やかな時間が流れている。
何気なく床に座り、膝を伸ばす。
目線が下がり、庭の緑が近くなる。
そして、ほどよくまわりを囲われ、不思議な安心感が生まれていく。
まるで、そこにいる人を包み込むような堀り込み空間「ローリビング」。
ここには、なぜか人を引き寄せる居心地のよさがある。
平屋は元々、「橫への広がり」を意識している住まい。
それに加え、小屋裏を有効活用して屋根まで天井を伸ばすことで、平屋は「縦への広がり」もある、より開放的な住まいに生まれ変わります。
その「縦への広がり」を利用して空間を様々に遊べるのも、天井の高い平屋の魅力。
たとえば、あらわし梁からハンギングチェアをぶら下げてみたり、高い天井だからこそ使える大きな照明を選んでみたり。
背の高い観葉植物を育てるのもいいかもれません。
頭上を見上げれば、きっといろんな暮らしのアイデアが浮かんでくるはずです。
ハンギングチェアに揺られる。
上を見上げたとき、開放感のある場所でこそ、ハンギングチェアは心地いい。子どもはいつまでも揺られて遊び、私はいつまでも揺られ、時を忘れる。
大きな照明に照らされる。
天井が高く、開放的な空間には、やはり、大きく煌びやかな照明がよく似合う。晝間は、自然の光に包まれて、夜は、こだわりの光に抱かれる毎日。
四季のあるこの國の美しい風景を、ゆっくりと堪能できる住まいであること。
外とのつながりや、部屋と部屋のつながりを大切にする、
日本家屋のような住まいであること。
目指したのは、庭や景色をどこからでも眺められる、日本の風情を感じる平屋です。
窓の外には、“ わが家の庭”というこの世にひとつだけの景色がある。
季節ごとにその裝いを変える、飽きのこない風景がある。
ここは、家に居ながら日本の四季を堪能できる、わが家の特等席。
大開口の窓で、庭の景色を大きく取り込む「ロケーションリビング」。
この空間が、庭とつながる平屋の暮らしを、味わい深いものにする。
窓辺の「內縁」に腰掛けて、四季折々の庭を眺めながら語らう。
部屋の周囲をひと続きに囲む「縁側」のようなデッキに出て、全身で風や光を感じる。
外とのつながり、部屋と部屋の心地よい距離感を生む「ロケーションデッキ」。
この場所が、平屋の暮らしに古き良き日本のつながりをもたらす。
平屋は元々、すべての部屋が庭とつながり、庭との関係性を大切にしながら暮らせる住まい。
それに加え、深い軒下を利用した、日本家屋の縁側のような空間があることにより、平屋はもっと日本の四季を感じながら過ごせる住まいに生まれ変わります。
たとえば、真っ白に積もった庭の雪景色を眺めて過ごしたり、夏の暑い日に、夕涼みをして過ごしたり。
あたたかな春の日には將棋を指し、秋の日にはお月見をする。
中でも外でもなく、縁側のような空間だからこそできる過ごし方があります。
庭の雪景色を眺める。
いつも見慣れているはずの庭が、一晩にして、その様相を変えてしまうことがある。窓を開けると、そこは一面の雪景色。よく庭の見える家でよかった。しみじみと、眺めている。
夏の日に夕涼みをする。
昔の人は、夏をどう過ごしていたか。打ち水をする。風鈴の音を聴く…。いろいろあるけれど、わが家はこうして、ここで過ごす。今日も気がつけば、もう夕暮れが近づいている。
何気なく通り過ぎるだけで記憶に殘る。
そこで暮らす家族を想像してしまう。
そんな、印象的な外観の住まいであること。
帰宅して玄関の扉を開けると、その美しい設えに、いつも心が満たされる。
そんなつくりの住まいであること。
目指したのは、魅せるデザインにこだわった、誇らしく優雅に佇む平屋です。
暖かな光に包まれる中庭を通して、住まいの全貌が見渡せる。
ダイニング、リビング、個室、ガレージ。
そんな橫への広がりが、この平屋を誰もがうらやむような邸宅にする。
すべての部屋とつながる、わが家の中心「インナーコート」。
ここは、住まいに守られながら、“ 外”で優雅に過ごせる“ 內”空間でもある。
中庭から、心地よい風。
頭上の窓からは、明るい光が降り注ぐ。
そして、気持ちまで明るく清々しくなってくる。
特徴的な勾配屋根の下に広がる「ロフトダイニング」。
わが家の一日は、いつもここから優雅にはじまる。
平屋は元々、部屋と部屋との関係性を追求して、自分たちらしく暮らせる住まい。
それに加え、敷地を最大限に利用し、「外にある空間を內に取り込む」ことで、平屋は邸宅と呼べるような広がりのある、贅沢な住まいに生まれ変わります。
その「広がり」をうまく使って、ひとつ上の暮らしが実現できるのもこの平屋の魅力。
たとえば、インナーガレージをつくって、大切な愛車をいつもそばにおいて暮らしたり、広く、自由に過ごせる中庭をつくって、愛犬といっしょに暮らしたり。
中庭をおもてなし空間にして、ホームパーティを愉しむのもいい。
本來は外にある空間が、內にあるからこそ、こんな暮らしも実現できます。
愛車をそばに。
常に、愛車を見ていられる。車好きとしては、こんなにうれしいことはない。リビング橫のインナーガレージ。うれしそうなのが私だけであることは、ここだけの話。
ペットと過ごす。
かわいい愛犬のお気に入りの場所。自由に走り回り、思いのままに寛いでいる。その様子を、ここで眺め、いっしょに遊ぶ。そうして、私たちは本當の「家族」になっていく。