スペシャルインタビュー

まず、新さっぽろエネルギーセンターの概要についてお聞かせください。

當(dāng)センターでは、天然ガスを用いたガスコージェネレーションシステムと呼ばれる機(jī)器を中心に構(gòu)成するエネルギーシステムによって、電力と冷水?溫水を製造しています。冷水は冷房に、そして溫水は暖房と給湯に使用される熱源になっていて、當(dāng)センターでつくられた熱エネルギーがI街區(qū)の空調(diào)?給湯に使われています。
また、I街區(qū)には、開(kāi)発時(shí)のコンセプトの一つに「低炭素で災(zāi)害に強(qiáng)い街」とあるように、“省エネ”が當(dāng)社にとって、かなり重要なポイントとなっていま す。具體的には、供給側(cè)だけでなくお客さまを含めて取り組んでいくという點(diǎn)が、このプロジェクトにおいて當(dāng)社が掲げたコンセプトでもあります。 そこで今回は、CEMS^※と呼ばれるシステムを?qū)毪贰⒔謪^(qū)全體のエネルギーを効率的に管理しています。

※セムス：Community Energy Management System=地域エネルギーマネジメントシステム

マールク新さっぽろ（I街區(qū)）の東側(cè)に位置する醫(yī)療インフラ機(jī)能を備えたD-スクエア新さっぽろ內(nèi)に開(kāi)設(shè)された「新さっぽろエネルギーセンター」。

そのCEMSには、具體的にどのような機(jī)能があるのですか？

CEMSには、さまざまな機(jī)能があります。まず一つ目は、エネルギーセンター內(nèi)でつくる電力と熱が街區(qū)內(nèi)でどれくらい使われるかという使用量を予測(cè)する「需要予測(cè)」という機(jī)能。その予測(cè)を用いてセンター內(nèi)の機(jī)器を、どの時(shí)間帯にどれだけ稼働させれば、より効率的で最適な運(yùn)用になるのかを立案する「最適運(yùn)転計(jì)畫(huà)」、機(jī)器の効率を自動(dòng)で改善する「オートチューニング」、街區(qū)內(nèi)への「デマンドレスポンス（需給バランスを調(diào)整するための電気使用量の制御）」、法人のお客さまへ向けた省エネと快適性のサポートである「自動(dòng)デマンドレスポンス」などが挙げられます。
自動(dòng)デマンドレスポンスでは、お客さまと決めたルールの範(fàn)囲內(nèi)で、各施設(shè)の設(shè)定されたエリアごとの快適性を守りながら、室溫を自動(dòng)で調(diào)整します。例えば、冬季にあまり人がいない場(chǎng)所（廊下など）の暖房の設(shè)定溫度を低めに設(shè)定することで、省エネを?qū)g現(xiàn)します。
また、エネルギーの需要量を減らすことで、供給側(cè)の機(jī)器が高効率運(yùn)転になる場(chǎng)合は、お客さまの快適性を擔(dān)保した上で需要量の抑制をCEMSで実施。エネルギーをつくる側(cè)とつかう側(cè)で連攜しながら、街區(qū)全體の省エネを推進(jìn)します。

大和ハウス工業(yè)では、本プロジェクトの初期段階から「省エネの街づくり」という構(gòu)想がありました。
実現(xiàn)に向け、信頼できる事業(yè)パートナーを考える中、CEMS導(dǎo)入のエネルギーセンターというソリューションで応えていただけたのが北海道ガスさまでした。

もともと當(dāng)社では、札幌駅の東側(cè)（北ガス工場(chǎng)跡地を含む「北4東6周辺地區(qū)」）に、2019年に稼働を開(kāi)始した「46エネルギーセンター」という施設(shè)を 運(yùn)営しており、そこで初めてCEMSを?qū)毪筏郡趣いg績(jī)があります。こちらのプロジェクトについても、大和ハウス工業(yè)さまがリーディング企業(yè)であり、當(dāng)時(shí)もご理解をいただき大変感謝しております。エネルギーセンターから街區(qū)內(nèi)に電力と熱を供給するという同様のシステムですが、これをベースに、さらに、街區(qū)內(nèi)のお客さまへのエネルギー制御という機(jī)能を加えたのは、當(dāng)センターが初めての取り組みでした。全國(guó)的にみても、CEMSでお客さまの快適性を保ちながら省エネ運(yùn)用しているという點(diǎn)が、他とは違う大きな特徴だと考えています。
この街區(qū)は新規(guī)に入居される方ばかりということもあり、「省エネを推進(jìn)する街」だということを街區(qū)內(nèi)のお客さまに認(rèn)知いただけたので、ご理解も得られやすかったのではないでしょうか。ですから、こちらから省エネのご提案をしたとしても否定的な反応はなく、街區(qū)內(nèi)のお客さまとともに色々と協(xié)議を重ねながら、CEMSからの制御や省エネ運(yùn)用を進(jìn)めることができました。街區(qū)內(nèi)のお客さまには多大なるご協(xié)力をいただき、大変感謝しております。

エネルギーセンターは災(zāi)害時(shí)の安心?安全もサポート

低炭素とともにテーマとなっている「災(zāi)害に強(qiáng)い」という點(diǎn)はいかがでしょう？

I街區(qū)の7つの建物の高い耐震性については十分に把握しています。加えて安心?安全という観點(diǎn)において、「BCP（事業(yè)継続計(jì)畫(huà)）」の分野で當(dāng)センターは、非常に重要な役割を擔(dān)っていると理解しています。対策としては、本街區(qū)內(nèi)のインフラ工事の際に、耐震性?耐久性に優(yōu)れた熱導(dǎo)管、ガス管を?qū)搿?zāi)害時(shí)でも電力は約6割、溫水?冷水は通常時(shí)とほぼ変わらない量を供給することができ、寒い時(shí)期に災(zāi)害が起きた場(chǎng)合でもエネルギーの利用が可能です。また、街區(qū)內(nèi)のお客さまとは、あらかじめ供給する場(chǎng)所を定めており、必要なエネルギーを安定供給し、災(zāi)害に強(qiáng)い街を支えています。
なお、災(zāi)害時(shí)に街區(qū)內(nèi)のお客さまへ電力供給後、未だ電力が余っている場(chǎng)合は、CEMSにて余剰電力配分もできる機(jī)能も備えています。

本格稼働後、約1年が経ちました。何か実感されていることはありますか？

エネルギーセンターという施設(shè)は、施設(shè)自體の完成が終わりではなく、運(yùn)用していく中で、改善を続けていくことが大切。そのためには、街區(qū)內(nèi)のお客さまとの関係性の構(gòu)築が重要となり、街區(qū)一體とになって街區(qū)全體の省エネを行っていくべきだと考えています。実際、マンションにお住まいのお客さまからは「省エネに特化している街區(qū)だから、このマンションを選んだ」という聲や、病院のご擔(dān)當(dāng)者さまから「CEMSで空調(diào)の設(shè)定溫度を自動(dòng)制御してもらえるだけで、手間が省けてすごく助かる」というお聲をいただき、意義のある取り組みが実現(xiàn)できたと感じています。
また、CEMSの「需要予測(cè)」では、高い精度で電力の使用量を予測(cè)することができるようになっていると感じます。電力だけではなく、気象情報(bào)に大きく影響を受ける熱の使用量（冷水?溫水）についても、運(yùn)用開(kāi)始後からのデータの蓄積により、需要予測(cè)精度が向上しています。
そして、見(jiàn)學(xué)者は全國(guó)?海外から多くのお客さまにお越しいただいております。特に海外の方からは、「CEMSだけではなく、エネルギーセンター方式を見(jiàn)てみたい」という聲も多く聞かれます。もちろん、一般見(jiàn)學(xué)も受け入れていて、小中學(xué)校の社會(huì)科見(jiàn)學(xué)にもご活用いただいております。

ガスコ—ジェネレーションシステムを中心に、數(shù)々の関連機(jī)器が整然と設(shè)置されています。盤は系統(tǒng)ごとにカラーユニバーサルデザインを採(cǎi)用し、配管もエネルギー種別ごとに色分けを?qū)g施。作業(yè)者はもちろん、訪れる見(jiàn)學(xué)者に対し識(shí)別性の高い工夫が施されています。

最後に、今後の展開(kāi)についてお聞かせください。

北ガスグループでは、2050年のカーボンニュートラルを見(jiàn)據(jù)え、2030年を中間點(diǎn)と位置付けた経営計(jì)畫(huà)「Challenge2030」を策定しています。計(jì)畫(huà)の柱の1つに「総合エネルギーサービス事業(yè)の進(jìn)化による分散型社會(huì)の形成」を掲げており、數(shù)々の取り組みの中でも當(dāng)センターのようなエネルギーセンターを分散型エネルギーの創(chuàng)出拠點(diǎn)として、エネルギーの面的供給を行う方式も、當(dāng)社のカーボンニュートラル化に向けた重要な対策だと考えています。そのためには、CEMSの機(jī)能をさらに進(jìn)化させ、お客さまにより付加価値の高い省エネを提供していくことが不可欠。本プロジェクトを通して得た知見(jiàn)を活かし、エネルギーセンターで街區(qū)すべてを管理するというモデルケースを広く展開(kāi)していくこと考えています。

実は、ガスや電気などのエネルギー會(huì)社で、當(dāng)社はいち早く商材として省エネに取り組んでおりました。それが故に、「カーボンニュートラルへの挑戦」を掲げる當(dāng)社の強(qiáng)みになると考えています。省エネが街としての大きな魅力のひとつとなり、街が活性化することで賑わいが増し、全體的なエネルギー使用量にも影響が生まれると考えるのです。 今回、當(dāng)社では「省エネをお客さまにご提案?ご提供できる」機(jī)會(huì)をいただくことができ、大和ハウス工業(yè)さまにはとても感謝しております。今後も機(jī)會(huì)があれば、ぜひ參畫(huà)できればと思います。