玄関は毎日使う場所だからこそ、使いやすく、整頓された空間が理想的ですよね。
しかし、家族の靴がどんどん増え、
モノに溢れた亂雑な空間になってしまうことも多いのではないでしょうか。
玄関収納に関するアンケートを通して、機能的で快適な玄関について考えてみましょう。
調査時期 | 2025年2月7日~2月16日 |
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調査対象 | My House Palette メールマガジン會員 |
有効回答數 | 628件 |
調査方法 | My House Palette メールマガジンでのアンケート |
Q1. 現在、ご家族の分を含めて靴などの履物を
どのくらい所有していますか?

最多は「10足以上?20足未満」(37.9%)、次に「20足以上?30足未満」(26.6%)、「10足未満」(16.2%)という結果に。履物の數は個人差も大きく、家族構成によっても変わりますが、住まいの種別で見ると集合住宅よりも戸建住宅に住む方のほうが、靴を多く所有している傾向が見られました。

さらに、これらの靴が玄関収納にしまいきれているか聞いてみたところ、「収納しきれている」(50%)、「収納しきれていない」(50%)と、回答がきれいに二分されました。また年齢別で見ると、年齢が高くなるほど「収納しきれていない」と答える割合が増加しています。これは、一般的にモノを捨てずに取っておく傾向が見られる、60歳以上で特に顕著でした。靴についても例外ではなく、もう履いていない靴を所有し続けているケースも多いのではないでしょうか。その一方で、シンプルな暮らしを好む傾向が広く見られる20?30代は、靴の収納にも余裕があるようです。
Q2. 靴をしまうための工夫や、しまいきれなかった靴を
どのように保管しているか、具體的に教えてください。
定期的な処分?増やし過ぎない
- 1足購入したら1足処分するようにしている
- 玄関収納に入る分だけの靴を所有するようにしている
- 一定期間履いていない靴は処分している
収納場所の工夫
- 靴とアウターを収納できるシューズインクローゼットを設置した
- 使用頻度の低い靴は、箱に入れて別の場所で保管している
- 備え付けのシューズボックスのほかに、もう一つ収納ラックを購入した
収納方法の工夫
- 箱に入れて積み重ねて収納している
- シューズボックスに突っ張り棒を使って2倍の収納スペースをつくる
- 普段履く靴は玄関に出したままにしている
季節による管理
- シーズンオフの靴は箱にしまってガレージで保管
- 季節外の靴は箱にしまい、家族各自の部屋のクローゼットに収納してもらっている
その他
- 宅配便が來たときなど、すぐに脫ぎ履きができるサンダルやスリッポンは玄関に出したままにしている
- 玄関の近くの床にマットを敷き、その上にシューズボックスにおさまらない靴を置いている
- あまり履かない靴は車の中に保管している
靴の管理方法は、大きく分けると「靴を減らす派」と「収納を増やす派」になりました。靴を減らす派は、定期的な見直しや処分を行ったり、使用頻度の低いものは別の場所に移動させたりと工夫をしているようです。
一方、収納を増やす派は、追加の収納ラックを購入したり、スペースを有効活用するための収納方法を模索したりしています。どちらのアプローチも、それぞれの住環境やライフスタイルに合わせた対策といえるでしょう。いずれにせよ、家族全員の靴を管理するには、住まいの設計段階から將來を見據えた収納計畫を考慮することが欠かせないことがわかります。
Q3. 玄関にシューズボックス以外で、どのような設備や動線の工夫がありますか?當てはまるものをすべてお選びください。(複數回答)

シューズボックス以外の設備について調査したところ、過半數を超える方々が玄関収納や動線の工夫を取り入れていることがわかりました。中でも「玄関収納」(34%)の割合が多く、傘や靴のお手入れグッズなどを収納するスペースとして活用されていることが伺えます。
次に「シューズインクローゼット」(18%)がランクイン。靴だけでなくアウトドアグッズや子どものおもちゃ、ペットの散歩グッズなども収められる大きな収納量が特徴で、家を建てる際に導入する方も増えています。
続いて、「小物置き場」(17%)、「コート掛け」(15%)、「広い土間」(12%)と続きます。動線の工夫としては、シューズインクローゼットを通り抜けて室內に入ることができる「2WAY動線」(3%)を取り入れている方も。2WAY動線は來客動線と家族の日常の動線を分けられる、実用性とプライバシーを両立した人気の間取りです。導入している方のほとんどが、現在の住まいについて「戸建住宅(持ち家)」と答えており、その多くが設計の際の自由度が高い注文住宅であると考えられそうです。
Q4. 靴以外で、玄関に収納しているものを教えてください。(複數回答)

外で使うものや、部屋の中に持ち込みたくないさまざまなモノが玄関に収納されている実態が明らかになりました。最も多かったのが「傘(折り畳み傘も含む)」(74%)。気づかないうちに増えて、スペースを占拠しがちなアイテムです。靴に関連したケア用品や防水スプレーも上位にランクイン。また、砂やホコリなどで汚れやすい玄関に「掃除用具」(29%)を置いている方もいました。この結果から、玄関は実質的に「外と內の境界」として機能していることがわかります。
意外なところでは「防災グッズ」(13%)という回答も。出入り口である玄関に非常用持ち出し袋を置くのは理にかなっていますが、収納する際に邪魔になると感じることもあるかもしれません。
他には、「帽子」(10%)、「アウターなどの衣類」(6%)のように、外で著用するものを玄関に収納している方も。効率的な動線の上、花粉やウイルス、雑菌を家の中に持ち込むのも防ぐことができます。
その他の意見としては、釣具やキャンプ用品などのアウトドア用品、自転車関連のグッズ、工具やガーデニング用品、マスクなどの衛生用品、新聞紙や段ボールなどの資源ごみ、鍵や印鑑、さらにはカブトムシの幼蟲まで。各家庭の個性が垣間見える多種多様なものが玄関に収納されていました。
Q5. 玄関のインテリアについて、
こだわっていることはありますか?(複數回答)

こだわりがあると答えた方の中には、カウンターや棚、壁面などに置き物や花、寫真、アート、観葉植物などを飾るほか、香りのインテリアを取り入れている方も。アロマやフレグランス等で玄関の雰囲気を演出するとともに、靴のニオイ対策としても有効です。その他にも、壁面に鏡を取りつける、盛り塩を置く、子どもが描いた絵を額に入れて飾るといったこだわりもありました。
また、「こだわりはない」と答えた方の中には、「砂やホコリが入りやすい場所なのでモノは飾らず掃除しやすいようにしている」と、あえて裝飾性を求めない方もいれば、「棚がないのでモノが飾れない」のように、広さや造りの問題で裝飾することを諦めているケースも。
こだわりがあると答えた方に、その詳細や理由についても聞きました。
- 玄関にモノがあると汚れやすいので、なるべく置かないようにしている
- 壁に1枚の絵と1つの観葉植物のみ。モノを置き過ぎないようにしている
- 玄関にエコカラット※をあしらい、ガラスの飾り棚をつくり、寄せ植えの植物などを置いて毎月ディスプレイを変えている
- 玄関とトイレが隣接しているため、來訪者に配慮して芳香剤や消臭剤を設置している
- 玄関収納の一部を飾り棚にし、お気に入りの畫家の作品や季節の小物を飾っている。出かける前や帰宅時に楽しめるのがうれしい
さまざまな理由で、玄関インテリアを楽しんでいる様子が伝わってきます。家を建てる際にあらかじめニッチや棚を設けたり、壁にピクチャーレールをつけたりしておけば、空間を機能的におしゃれに演出することができるでしょう。
※「エコカラット」は(株)LIXILの登録商標です。
Q6. 玄関からの動線や間取り、収納など、
玄関について気に入っている點を教えてください。
さまざまな角度から気に入っているポイントが挙げられました。カテゴリ別にご紹介します。
収納
- 天井までの大容量の収納があり、家族の靴や傘などをたっぷり収納できる
- 來客時にも便利な、アウターをしまえるクローゼットがある
- シューズボックスの下が空いていて、そこにも靴が置くことができる
- 來客時には、生活感のあるものをシューズインクローゼットにしまって、すっきりとした玄関に見せられる
スペース?レイアウト
- 玄関からリビングが丸見えにならない間取り
- 玄関が吹き抜けになっており、広々と感じる
- 帰宅してすぐに洗面所へアクセスできる動線
インテリア?裝飾
- 使う時だけ引き出せる椅子と、姿見が玄関にセットされている
- 壁面のアートや花を照らすスポットライトが気に入っている
- エコカラット※をあしらった壁が洗練された雰囲気
※「エコカラット」は(株)LIXILの登録商標です。
その他
- 玄関の隅に小物を置ける臺を設置。外出時に持って行くものや、持ち帰ったものの一時置きに便利
気に入っている點としては「大容量の収納スペース」を挙げる聲が多くありました。しかし、収納スペースを多めに計畫しても、実際に使い始めると足りなくなるケースも多く「もっと増やせば良かった」という回答も。玄関には靴以外にもさまざまなモノを収納することが想定されるので、余裕を持った収納計畫を立てておくと安心でしょう。さらに、玄関インテリアを楽しみたいなら照明なども考慮しておくと豊かな空間を演出できます。
Q7. 玄関からの動線や間取り、収納など玄関について
悩みや不満に感じている點を教えてください。
スペースの問題
- 玄関自體が狹く使いにくい
- 玄関が狹く、大きな家具や家電の搬入に苦労した
- 狹いので大勢の來客の時に不便で、「狹くてすみません」といつも謝っている
収納の問題
- 収納量が少ないため、モノが出しっぱなしになりがちで亂雑に見える
- ゴルフバッグが置ける場所が欲しい
- キャンプ道具や靴もどんどん増えるので、もう少し土間収納を増やすべきだった
デザイン?レイアウトの問題
- 玄関の窓を開けて常に換気ができるように、窓に格子をつければ良かった
- カウンターがないのでモノを飾ることができず寂しい
- 玄関のそばに手洗い場があれば良かったと思う
- 玄関からトイレが近く、落ち著かないときがある
環境の問題
- 自然光が入りにくく、晝間でも電気をつけないと暗い
- 濕気が多く、クロスのカビの繁殖が気になる
- 冬は玄関がかなり冷えるので斷熱性を高めたい
その他の問題
- シューズボックスの上段に手が屆かず、有効活用できていない
- 電源プラグがないので家電製品を置けない
- 壁面に絵を飾っているが、玄関が明るくないのであまり目立たない
主に、狹さや収納についての不満の聲が寄せられました。モノが増えるにつれて、限られたスペースでの収納に苦労している様子がうかがえます。また、玄関から他の居室への動線の使いづらさや、採光が少なく暗い空間になってしまう問題、濕気やカビの発生といった環境面での課題は、実際に住んでみることで初めて実感するケースが多いようです。これらの問題は設計の段階で考慮されていれば防げたものも少なくないため、家づくりの際には十分な検討が必要だといえるでしょう。
Q8. Q7の不満や悩みについて、何か対策をしていますか?
玄関の不満や悩みに対し、以下のような対策を講じている方もいました。參考になる意見を下記にご紹介します。
スペース活用の工夫
- マグネット式の傘立てや小物入れを活用し、狹い玄関を有効活用している
- 靴はこまめにしまって玄関を広く使えるようにしている
- 狹さだけはどうにもならない。近々住み替えようと思っている
収納?整理に関する工夫
- DIYで棚板をつくり、靴の収納量を増やした
- 要らない靴はこまめに処分、あまり買い足さないようにしている
- 100円ショップの収納グッズを駆使して、見えないところにたっぷり収納している
裝飾?インテリアの工夫
- 飾り棚を購入し、ディスプレイできるスペースをつくった
- モノを置く場所がないので、壁面を活用して飾っている
- 狹く圧迫感があるので少しでも広く見えるよう、鏡を置いている
清掃?メンテナンス、濕気?カビ対策
- 窓を開けて換気をしているが、冬場や雨季は換気が難しい。玄関橫に湯沸かしの室外機があるのであまり濕気がとれない
- 玄関タイルにホコリがたまりやすいので、毎朝一番に拭き掃除をしている
- 靴は1日乾燥させてからしまう
動線の工夫
- 玄関からリビングが丸見えになるので家具とパーテーションを配置している
- 家族で出かける時にシューズインクローゼット內で渋滯が起きるので、あらかじめ靴を出して玄関に並べておく
その他の工夫
- 玄関の段差が低く座って靴を履きにくいので、椅子を置いている
- シューズボックスが背丈に合わないので、折り畳み式の踏み臺を備えている
皆さん、さまざまな工夫で機能的で快適な玄関に整えているようです。収納問題については、棚板や100円グッズのアイテムを使って収納量を増やしたり、モノを処分したりして対応しているようですが、玄関自體の狹さについては「どうにもならない」「あきらめている」という聲も多く、リフォームや住み替えといった抜本的な対策を考えている方も散見されました。
まとめ
最近は靴や傘のみならず、アウトドア用品や子どものおもちゃなど屋外で使うものをまとめて収納できるシューズインクローゼットや、コート掛け専用スペースなど、玄関動線に配慮された間取りも増えていることが明らかになりました。こうした使い勝手の良い玄関は、畫一的な設計ではなく、ニーズに合わせた柔軟なプランニングができる住まいでこそ実現できるものといえそうです。
スペースの都合で広い玄関スペースを確保できない場合でも、家族構成やライフスタイルに合わせた必要な収納量を事前に想定することで、無駄のない機能的な玄関をつくることができます。さらに自由設計なら、所有する靴の量や使う頻度、収納したいモノの種類に合わせて、オーダーメイドの収納プランを立てることも可能です。來客時の第一印象を左右するインテリアや、溫度?濕度管理、適切な照明といった快適性も考慮して、理想的な玄関空間を実現しましょう。