
マイナス金利の中、固定金利上昇 ~最新金利を読み解く~
公開日:2016/04/27
マイナス金利が適用された本年2月16日。住宅ローン金利は、予想通り、一層の引き下げが行われた。
住宅ローン金利を左右するといわれている國(guó)債の金利は、長(zhǎng)期國(guó)債と呼ばれる10年國(guó)債でマイナス幅が大きくなっており、新規(guī)発行分4月19日では-0.125%、同じく5年モノでは-0.24%となっている。日銀が適用するマイナス金利は、市中銀行と日銀とのやり取りのうちの一部が適用されているにすぎないが、國(guó)債の世界ではどっぷりマイナス金利が続いている。
10年國(guó)債の推移
貸出金利:日本銀行HP、TOPIX:東京証券取引所HPより作成
これに呼応するように、住宅ローン金利、アパート金利も低下している。
土地活用や不動(dòng)産投資をする方が利用するアパートは、借りる方と金融機(jī)関の関係で金利が異なり、また各金融機(jī)関が公開している金利と大手ハウスメーカーの顧客などが利用する優(yōu)遇金利とは少し異なるため、純粋な実効金利はみえにくいため、ここからは一般の方が自宅を購(gòu)入する際に使う住宅ローン金利で、検討する。
ネット系銀行の住宅ローンはかなりお得感があるが、その中でソニー銀行の金利を例に見てみると、
- ?変動(dòng)金利 2016年 3月 0.869% → 5月(予定)0.849%
- ?10年固定 2016年 3月 0.915% → 5月(予定)0.840%
となっており、変動(dòng)金利よりも10年固定の方が、金利が低い設(shè)定となっている。固定金利とは、金利がその期間固定されており、「金利が上がる心配がなくて、安心」という思いで申し込む方が多いが、こうした金利下落基調(diào)では、「金利がさらに下がったら、損をする」というリスクをはらんでいる。 おそらく、こうした金利設(shè)定がされているということは、この先日銀による、マイナス金利政策がもう一歩突っ込む可能性があると、予想される。
ちなみに、同銀行の35年固定では、2016年3月1.664% → 5月(予定)1.242と、とても低水準(zhǔn)で、もしも、マイナス金利から一転、反動(dòng)的なインフレが起こるとするならば、リスクヘッジとなるだろう。
住宅ローン金利は、調(diào)達(dá)金利(國(guó)債など)に金融機(jī)関の経費(fèi)やリスク、利益を上乗せして、設(shè)定されるが、調(diào)達(dá)金利がどれだけ低くても、それ以外の費(fèi)用(リスク)は必ず発生する。そのため、マイナス金利が続いても、今の金利から大幅に低下することはないと考えられる。