阿蘇郡西原村にある窯元は「風の里キャンプ場」にも近く豊かな自然に囲まれた工房。阿蘇の草木を灰にして作ったオリジナルの釉薬を、唐津系の赤土や白土に施して創(chuàng)りますごつごつとした力強い手觸りや白や茶系の微妙な色合いの違いを楽しむことができます。大小さまざまな皿やカップ、湯呑みやぐい呑みもあり、種類も豊富。中でも最近人気の商品は、火にかけることができる鍋。小鍋から大鍋まで多數(shù)揃えてあります。煮炊きなど、どんな調理にも使用でき、そのまま食器としても食卓に並べることが可能です。遠赤外線の効果のためか、料理の味がまろやかになり、米はふっくらと美味しく炊けると好評です

　窯主の大浦清さんは備前焼を學び、長崎県で工房を開きました。阿蘇に移り住んだのは2003年。友人が熊本県出身だったことや、阿蘇の雄大な景色が気にいったこともあり、移住を決めたそうです。當初は薪窯による焼締が主でしたが、もっと手軽でリーズナブルな器を提供したいと阿蘇の草木灰を使った釉薬作りにたどり著きました。

▲大浦さんは62歳。心がふさぎ込んだ時に、俵山の雄大な姿を眺めると気持ちがすっとするといいます

「釉薬に使う草木は季節(jié)ごとにその時々に手に入る材料を使います。毎年安定して材料が入手できるわけではないので、毎回同じ色が出せるわけではありません出せないこともあるんです。そんな自然まかせの色合いを楽しんでほしいですね。今後は西原村に住んでいる他の陶蕓家の方たちに火にかけられる鍋を作ってもらうなど、いろんなコラボレーションをしていけたら。工房はギャラリーも兼ねているので、いつでも訪ねてきてほしいですね」と語る大浦さん年二回の窯開きの時は、西原村の窯元と提攜したスタンプラリーを開催することもあるそうです。
 

 

 

(DATA)

熊本県阿蘇郡西原村宮山1731-12B

096-279-4623

不定休

2012年6月撮影

アクセス

ロイヤルシティ阿蘇一の宮リゾートから約34km、車で50分