秋の草原モニタリングを開催しました。
- 更新日:2024年11月15日
- カテゴリ:自然観察
秋の草原モニタリングを開催しました。
『毒を以て毒を制する』
10月に計畫をしていました「秋の草原モニタリング」が天候不良に
より延期、ようやく11月6日に開催することが出來ました。
また、今回は現地女性スタッフも參加し、より一層楽しい時間を
過ごすことが出來ました。
①集合寫真
野外観察活動においては春?夏と同じく在來種の育成観察と外來種の狀況を観察するものです。
今年の夏は高溫が続いた影響で外來種の成長が著しく、特に「セイタカアワダチ草」の植高が
約2.4m〜約2.8m程になり參加された方々から驚きの聲が上がっていました。
②スタッフとセイタカアワダチ草 ③モニタリング風景
小徑周辺の在來種の育成狀況を定點観測地(9ケ所)を観察していきました。
④定點観測地へ足を運ぶ ⑤定點観測
すると突然に草原の風景が変わりました。
あれ?一瞬コースを間違えたのかと思うくらいです。
春?夏のモニタリング時はセイタカアワダチ草やオオオナモミ?ワルナスビが
群生していた場所です。
その風景が一変し「原っぱ」の様になっているではないですか。
⑥秋の原っぱ
オオナモミがセイタカアワダチ草の成長を阻害し、その後にワルナスビが成長し地を這うように広がったのでしょうか。
⑧オオナモミ
⑨ワルナスビ
セイタカアワダチ草とオオナモミが自然に枯れたのか、ワルナスビとの戦いに
負けたのかは不明ですが両者の殘骸だけが目に付きました。
これらの植物は外來種で駆除には大変は労力が必要です。
參加者の方からは「毒を以て毒を制る」との聲が上がりました。
自然界(自然の力)は面白いですね。
それでも在來種の「ススキ」は「小島」のように點在し凜とたたずみ、秋風に
揺れていました。
原っぱになったおかげで、今まで発見できなかった在來種が見つかりました。
『サクラタデ』の群生と點在する蕾の「アキリンドウ」が発見出來ました。
その時、參加者からワルナスビは「ヨイナスビ」ですね。との話が出てみんなで大笑いしました。
⑩サクラタデ
?アキリンドウ(蕾)
野外観察會からシェアサロンへ移動し草原の植物分布図を參加者全員で協力し
つくりました。
植物分布図の作成後は座談會形式のお茶會を開催し、來年度の草原育成や
活動などについて數多くのご意見をいただきながら、交流をしました。
?和気あいあいと座談會(お茶會)
貴重なご意見を參考に多目的用地の草原育成を行っていきます。
ご參加いただきました皆様ありがとうございます。
(上記の寫真は一部を除き、11月撮影)
※場所:ロイヤルシティ阿蘇一の宮リゾート
※掲載寫真の「⑦は5月」、「⑧⑨は7月」に撮影です。