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～宮城蔵王からこんにちは～

　　　　　　その５「　3．11と溫泉　」

　みなさま、こんにちは。

　３月となりましたね。雛祭りも過ぎ、こちらの地方では、中學(xué)校の卒業(yè)式もそろそろ終わったようです。

　そして今年も、３月11日を迎えました。あれから７年。
人によって感じ方はいろいろだとは思いますが、みなさまはどう感じてますでしょうか？

もう７年？　それともまだ７年？

　実は、私どもが別荘として蔵王に家を建てたのは、まさに東日本大震災(zāi)が発生した平成23年でした。

震災(zāi)の影響で、家を建てるための工事が大幅に遅れ、完成引き渡しは、予定していた夏ころから、雪も散らつく初冬にまでズレこんでしまいました。

とにかく、千年に一度と言われるほどの、大きな大きな災(zāi)害でした。

宮城蔵王ロイヤルホテルの駐車場(chǎng)（一部）

　被災(zāi)した仙臺(tái)の家の片付けをしながらも、時(shí)々は、蔵王に様子を見に來ておりましたが、いつころからでしょうか、宮城蔵王ロイヤルホテルの広い駐車場(chǎng)に、全國(guó)各地から応援?支援にあつまった警察車両がところ狹しと駐車しているのを毎回見るようになりました。

宮城蔵王ロイヤルホテルの駐車場(chǎng)は、かなり広く、ホテルの規(guī)模も大型であるため、警察部隊(duì)の多種多様な車両と、多くの人員を収容する規(guī)模を満たす宿泊所として、宮城蔵王ロイヤルホテルが選ばれた経緯であったようです。

　そして、これは宮城蔵王ロイヤルホテルだけではないのですが、各地の旅館?ホテルでは、多くの震災(zāi)被災(zāi)者を短期間ながら受け入れていました。

　被災(zāi)者にとっても応援部隊(duì)の警察官にとっても、ホテル側(cè)が、震災(zāi)後のためすべてが足りない時(shí)期に、乏しい材料をやりくりして提供してくれる溫かな食事とそして何よりも、変わらず豊富に湧き出る溫泉に、どんなに癒されたことでしょう。

林に面した我が家の風(fēng)呂場(chǎng)。

　私たちにとって、湯船に浸かって初めて、「お風(fēng)呂に入った。」ことになるのだと思います。

　被災(zāi)し、將來の不安をかかえながらも、ゆったりと溫泉に入っている時(shí)だけは、心と體を芯から溫め、休ませることができたのではないでしょうか。

　我が家のお風(fēng)呂も、もちろん溫泉です。豊かな湧出量を誇る宮城蔵王ロイヤルホテルと源泉を同じくしております。お湯の溫度は熱めです。

　窓の向こうに広がる新緑や紅葉、銀世界などを眺めながらの入浴は、何ものにも代えがたいものです。ある意味、贅沢であると言えるかもしれません。

釜房湖から臨む早春の蔵王。

　未曾有の大災(zāi)害から７度めの春が巡って來ました。

　冷靜に考えれば、自然は、ただ自然としての現(xiàn)象を起こしているだけなのだと思います。

そこに喜びや哀しみ、畏れといった意味を見出すのは、悩み多き人間の、人間たる所以と言えるのでしょうが、考えようによっては実に面倒な生き物です。

自然界における大多數(shù)の生き物は、意味など考えているヒマもなく、「生きる」こと、ただそれだけのために必死で生きているのですから。

　それでも私達(dá)は、これからも、災(zāi)害を始めとした様々な困難に遭遇し、そして先人が対処してきたように、なんとかそれを乗り越えて、命をつないで行くのでしょう。

それにしても、早春の蔵王は、いつにもまして美しく見えます。

（寫真は平成30年3月撮影）