霧島山からの恵みで身體の中から美しく-霧島市牧園町 霧島市営「関平鉱泉所」
- 更新日:2017年05月13日
- カテゴリ:周辺情報
霧島市民でしたら知らない方はいない、というほどメジャーなご當地ミネラルウォーター「関平鉱泉」。飲む鉱泉水として永年愛飲されてきました。この「関平鉱泉」の歴史は古く、現在のように製品化される以前から地域の方々は一升瓶を天秤棒に下げ、谷合にある源泉まで歩いてみに行っていたそうです。 その歴史は、1832年(天保3年)までさかのぼります。當時の踴郷三體堂村に、原田丑太郎という武士にある晩、神のお告げがあったことから始まります。そのお告げは「ここを流れる田方川をさかのぼれば、必ず溫泉の湧出するところある。この溫泉は、諸々の病に卓効あり、夢々疑うことなかれ…」とのこと。夢から目覚めた丑太郎は息子を伴い、難儀に難儀を重ねて田方川をさかのぼり7日目にして、ついに上流の巨大な巖石の上から湧出する溫泉を発見しました。こうして関平鉱泉が始まりました。(原田家に代々伝わる逸話)

地域の人々から「せっびらん湯」(関平の湯)と呼ばれるその湯の効能は、病気でなくとも怪我やデキモノができたりすると、湯治として求めてきました。
歴史を経ながらより多くの方々が気軽に、安全に、そして衛生的に提供できるよう、平成4年、関平鉱泉販売所は當時の牧園町営の施設として、現在の場所で操業をはじめました。溫泉発見から現在まで何の変わりもなく湧き続けている、関平鉱泉は無色透明で飲んでおいしい水として、また、効能ともうまく相まって、近年の名水ブームに乗り利用者は今や全國に広がりました。
「関平鉱泉」は日本初の國立公園である霧島山麓の自然の中で湧出する溫泉水です。火山帯である霧島山の地下深くを高熱で伝ってきていることから、その熱によって溶かされた多くのミネラルが含まれるとされています。平成15年には鹿児島大學の研究グループが、「関平鉱泉」は、體內における免疫力の増強の効果があるとの研究結果を発表したこともありました。

霧島市営関平鉱泉所は、この4月に最新の設備を導入してリニューアルオープンしました。機械化された製造ラインの見學スペースや関平鉱泉水の歴史などを解説した展示コーナー、そして地元農家さんの野菜や加工品などの特産品を即売する施設も併設されています。もちろん、飲むだけではなく癒やしの湯として「関平溫泉」という入浴施設も人気です。
飲んで良し、付けて良しの不思議な「関平鉱泉」は霧島ブランドの一つとして、全國へ広がりつつあります。
霧島市営関平鉱泉販売所
霧島市牧園町三體堂2057-8
TEL 0995-78-2355
ロイヤルシテイ霧島妙見臺より約16㎞
霧島高千穂リゾートランドより約14㎞