『武家屋敷散策…大原邸』
- 更新日:2016年07月18日
- カテゴリ:探検
杵築の武家屋敷を、ガイドになった気分で(なんの資格もありません
が)、紹介してまいります。
酢屋の坂上、北臺(tái)の代表的武家屋敷、『大原邸』からスタートします
大分県の有形文化財(cái)に指定されており、『大原邸』のいわれは、
幕末のころ、大原文蔵という用人(総務(wù)部長的役職、知行200石)の
居宅だったことからで、城代家老宅であったり、桂花樓という
御用屋敷(幕府要人が利用する)など、家主の変遷があり、
今は杵築市の所有です。
まず、桁行8間半の長屋門「仲間(ちゅうげん)用の居宅、
馬小屋など兼用」をはいると、正面が入母屋造りの正面玄関で、
幅2間×奧行1間の式臺(tái)になっています。
◆ここから入退室できるのは、一家の主と、主の招待客のみだった
そうです。
式臺(tái)をあがると、玄関の間が8帖で、時(shí)計(jì)回りに建物內(nèi)をめぐります。
畳表が、七島藺(しっとうい…トカラ列島原産の藺草で、莖が丸くなく
四角)で編まれており、歩くと足裏にザラッと感が伝わります。
8帖の次の間と10帖のお座敷が続いています。
お座敷に、家主気分で座ってみますが、肩身の狹いご時(shí)世の
今のお殿様、なれないせいか、つい正座になりまして、
逆に落ち著きませぬ
尾籠な話で恐縮ですが、雪隠も、來客用、家族用、仲間用とに分かれて
います。
お座敷前の縁側(cè)廊下の突き當(dāng)りの來客用は、畳敷きです。
寫真は、リアル過ぎて、カット!ですう。
座敷の隣に控えの間、仏間と続きます。仏間と神棚は仲良く並んで
います。
この仏間の天井の一角が刳り込まれて高くなっていますが、これは、
なんのためでしょう? 3…2…1…☆
雨天の時(shí)など、家の中でも弓の鍛錬ができるよう、矢を番(つが)え、
引き絞る際、天井が邪魔になるので、その部分だけ高くしてあるの
です。的場は庭先の向こうでしょうか。
います。
ここで、家人は食事をとります。
食卓はありませんで、個(gè)人用のお膳での食事です。
卓袱臺(tái)返しは、ずっと後世の敘景ですが、今、そんなことをしようもの
なら…人生そのものをひっくり返すようで、ム?ムリですう!
◆この一升徳利は、起き上がり小法師風(fēng)になっていて、正味はもっと
たくさん入るのですが、倒れたり、転がっても、一升分は殘ると
いう、酒好きには嬉しいような、よおできた徳利です
お臺(tái)所には、竃が並んでいて、四六時(shí)中火を焚き続けます。
煙は臺(tái)所天井を燻し、屋根裏をくまなく還流して、茅葺の蟲よけに
役立つのです。
所用をたすときなど、攜行するもので、揺れても蝋燭が倒れない
振り子式になっています。
出前用の岡持ちにも、この仕組みは活用されているのだそうです。
◆湯殿をご紹介します。湯船はありません。
湯船の語源は、長さ約10m程度の船の中ほどに浴槽を作り、
移動(dòng)式銭湯にしたことに始まります。普通の屋敷では、ほとんど
このように、たらいにお湯を張って、掛け洗いしたそうです。
板張り床に傾斜をつけて、排水路を中央に、今でいうグレーチング式 になっていて、和の匠を感じまする。
黃門様での入浴シーンは、ちとムリが…
家人の寢起きする部屋です。
布団のたたみ方も決まりがあって、通気のための小窓側(cè)に、
開いた方を、室內(nèi)側(cè)に封筒狀の底側(cè)を向けて重ねるのだそうです
家人そのほかの出入り口は、內(nèi)玄関と呼ばれるもので、その橫には、
來客の駕篭を擔(dān)いできた仲間の休息の間4帖まであります。
外に出て、馬場へ降りていきますと、すぐ下の綾部味噌さん
(創(chuàng)業(yè)は18世紀(jì)半ば)の屋根の甍が波打って、その向こうに、
松山堂(往時(shí)は塩屋さん)の橫を南臺(tái)へ上がる、塩屋の坂が望めます。
◆綾部味噌さんの甍の波、このような屋根の形狀を鱗次櫛比
(りんじしっぴ)というらしいです。
崖下は長大な石組みの擁壁になっていて、往時(shí)の土木工事の技術(shù)力に
感心いたしました。
大原邸は、年間拝観者が、64,000人くらいらしいのですが、
30年ごとの屋根の葺き替え工事費(fèi)が1,500萬円ほどかかるらしく、
維持は大変そうですが、武家屋敷のNo1スポットとして、
ますます拝観者が増えるよう願(yuàn)っております。
ほんまもんのガイドさんのご案內(nèi)は、もっと楽しく、へえ~な話題が
體験できますので、ぜひ、「いっちみちくりぃ!」でございます
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拝観料???大人200円、小中學(xué)生100円、団體割引他、周回コースの共通鑑賞券800円etc.
(平成28年5月撮影)