「西郷どんの宿」と「蛭児神社」

皆様、こんにちは。
霧島販売擔(dān)當(dāng)の白井です。

今回は霧島市の隼人町にあります「西郷どんの宿」をご紹介致します。
日當(dāng)山溫泉駅から南へ5分程歩きますと、スーパーの隼人クッキーの裏辺りに、荘厳な楠の下に、「西郷どんの宿」が佇んでいます。



　ここ日當(dāng)山溫泉は、西郷さんが明治維新10年の間、よく訪れた所として知られております。
　西郷さんが好んで訪れた理由は、溫泉の泉質(zhì)はさることながら、日當(dāng)山の自然風(fēng)景の雄大さを好まれました。日當(dāng)山付近の山野で狩りに汗し、また天降川の川瀬で鮎採りに興じ、その疲れを溫泉の湯に癒したのでしょう。
　その時(shí)、西郷さんが宿代わりに宿泊されたのが、元湯（今の西郷どん湯）の前にあた龍寶伝ヱ門宅でありました。
その後、西郷さんゆかりの宿として守られてきましたが、百年余り後の今は、痛み甚だしくなったので、この地に再建して、後世に殘すことになりました。
（一部、現(xiàn)地説明文抜粋）










　ちゃんと宿には表札がついています。

　中は見ることが出來ないようです。



　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

「西郷どんの宿」のすぐ下に、「神代の楠」があります。

　古事記?日本書記の神話にイザナギノミコト（男神）イザナミノミコト（女神）が結(jié)婚する話があります。
　二人の最初の子供は、三歳になっても足腰が立たない蛭（ひる）のような子どもであったため、両親はその子をヒルノミコトと名付け、天の巖楠船に乗せて、天上から流し捨てた。天の巖楠船は、現(xiàn)在の場所に流れ著き、根付いてこのあたりのクスの森（ナゲキの森）となったと言い伝えらています。
　この巖楠船から生まれたという楠の枯れた木株の絵図が江戸時(shí)代の三國名勝図會(huì)（天保１４年１８４３）に載っています。ここの枯れた木株は、絵図の木株にあたると思われます。
　この木株は「神代の楠」と呼ばれて尊ばれてきました。
（現(xiàn)地説明文抜粋）





　



　上文のヒルノミコトが祀られているのが、この蛭児神社です。
蛭児神社は、西郷どんの宿の道路を挾んですぐ前にあります。
















橋の前方に見える宿が「西郷どんの宿」でです。








　寫真でお伝えすことが難しいのですが、ここでは、とにかく楠の荘厳、雄大さを感じることが出來ます。夏の暑い時(shí)期に、楠の木陰の下で涼みながら、ご見學(xué)するのがお薦めです。トイレもあります。
　また、この場所の用水路は自然にマッチした修景水路としており整備され、ほたるの餌であるカワニナが多く生息し、ゲンジボタルが見られる「ほたるの里」と呼ばれております。夏の日暮れ以降もお薦めだと思います。

　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　ところで、話は西郷さん宿に戻りますが、西郷さんの宿があったのが、元湯（今の西郷どん湯）の前にあた龍寶伝ヱ門宅と書かれていましたが、西郷どんの湯の建物がユニークでしたので、ご紹介致します。





















「西郷どん湯の由來」
　當(dāng)溫泉は日當(dāng)山唯一の最古の自然湧出で泉質(zhì)?湯量共抜群、萬病に卓効のある湯として古來より地元の人々は勿論、遠(yuǎn)來の湯治客にも親しまれ元湯と呼ばれていた。
「明治初年征韓論に破れて下野した西郷南洲翁は憂國の至情を心に秘め、度々日當(dāng)山に遊來、天降川の清流に釣糸垂れ、或るは山野を駆けめぐり狩猟に汗して元湯に湯治し心身の疲れを、いやした?！贯崮晡踏芜z徳をしのび西郷南洲翁愛用の湯として西郷（せご）どん湯と呼ばれるようになった。
（西郷どん湯溫泉組合、説明文抜粋）

　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　






















ここ日當(dāng)山では、西郷さん釣り、狩猟に汗して、溫泉を楽しまれたエピソードが數(shù)多く殘っており、釣り道具を持った大きな西郷さんの人形が大通り前に飾られています。
　日當(dāng)山付近は鹿児島空港から車で１５分程度の場所にあり、霧島高千穂リゾートランドに行く通り道でもあります。是非、遊びに來て下さい。

さて、今回はお楽しみ頂けましたでしょうか。
次回もお楽しみに。

上記の寫真はすべて、平成22年5月14日に撮影されたものです。