「宇和島闘牛」
- 更新日:2014年09月08日
- カテゴリ:歴史
愛媛県の南予地方は昔から闘牛が盛んな地域。
闘牛といっても人と牛が闘うヨーロッパの闘牛とは違い、
牛対牛が本來持っている闘爭心によって闘う試合が行われます。
牛対牛が本來持っている闘爭心によって闘う試合が行われます。

17世紀の後半頃、宇和海を漂流していたオランダ船を
地元の漁民が救助し、そのお禮として贈られた2頭の牛が
たまたま格闘したことが闘牛の始まりだったという口伝があり、
また、鎌倉時代に農(nóng)民が農(nóng)耕用の強い和牛をつくるために
野原で牛の角を突き合わせ、それを娯楽にしていたという説もあります。
格闘時間は無制限で、全力で闘わせて逃げた方が負け
というシンプルなルール。土俵の中で力一杯押す「押し」や、
真っ向から相手の頭をつく「向こう突き」、
相手のすきを見て橫から首や前足の付け根を攻める「ヒラ」、
大きく橫に回って相手の橫腹を突く「橫掛け」、
土俵際で一気に相手を柵に押し込む「寄り込み」など、
基本の10技があり、その技をどう繰り広げるのかも見どころです。

というシンプルなルール。土俵の中で力一杯押す「押し」や、
真っ向から相手の頭をつく「向こう突き」、
相手のすきを見て橫から首や前足の付け根を攻める「ヒラ」、
大きく橫に回って相手の橫腹を突く「橫掛け」、
土俵際で一気に相手を柵に押し込む「寄り込み」など、
基本の10技があり、その技をどう繰り広げるのかも見どころです。

南予の闘牛は“勢子(せこ)”と呼ばれる
牛を操り介助する人と牛がともに闘うスタイルで、
勢子は常に危険と隣り合わせの「仕掛人」でもあり、
ぶつかり合う牛を分ける際の人対牛の攻防も見どころとなります。
「闘牛は殘酷」的な先入観があるかもしれませんが、
実際に観覧してみると全然そんなことはなくて。
実際に観覧してみると全然そんなことはなくて。
人が牛を無理矢理闘わせるのではなく、
牛の本能による闘爭心のぶつかり合いは、
まさに相撲や柔道と同じような見応えのある勝負。
牛の本能による闘爭心のぶつかり合いは、
まさに相撲や柔道と同じような見応えのある勝負。
角がつき合うカンッ!という大きな甲高い音、
頭がぶつかり合うゴツンッ!と重く響く音、緊迫した勢子のかけ聲。
頭がぶつかり合うゴツンッ!と重く響く音、緊迫した勢子のかけ聲。
思わず手に汗握る白熱した闘いに、
少しも殘酷な感じがしないのが宇和島闘牛。
少しも殘酷な感じがしないのが宇和島闘牛。
小さな子どもも大人と一緒になって一生懸命に贔屓の牛を応援しています。
愛媛県?『宇和島市営闘牛場』
ロイヤルシティ佐田岬リゾートより約68Km?車で約1時間30分
※ 寫真は2014年7月撮影