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日本百名山?巖手山、待望の山開き

更新日：2009年07月11日
カテゴリ：四季だより

日本百名山?巖手山、待望の山開き

『ふるさとの山に向かひて言ふことなし

ふるさとの山はありがたきかな』

　巖手が生んだ天才歌人、石川啄木が萬感の思いを込めて詠った巖手山は、7月1日、山開きを迎えました。

　巖手山の登山ル-トは、八幡平市側(cè)に4コ-ス、滝沢村側(cè)に1コース、雫石町側(cè)に2コ-ス、併せて7コ-スあります。今年も3市町村合同の山開きとなり、主要コ-スとなっている焼走り登山口(午前6時(shí)〜)、柳沢?馬返し登山口(午前6時(shí)〜)、網(wǎng)張登山口(午前5時(shí)20分〜)で、今シ-ズンの安全を願っての祈願祭が行われました。

　
いよいよ本格的な登山シ-ズンの幕開けとなりましたが、八幡平市の焼走り登山口の様子を中心にリポートします。

　
　

　朝6時(shí)からの神事には、八幡平市長はじめ、関係者約70名が參加しました。あいにくの曇り空でしたが、それでも時(shí)おり巖手山の山頂が顔を見せる天候は、『かえって登山日和です。上からの雲(yún)海の眺めは素晴らしいと思いますヨ』という登山者の聲も大いに弾んでいました。

　神事終了後、市長をはじめとする一行は山頂を目指しました。正午からは、網(wǎng)張、馬返しのそれぞれの登山口から登ってきた雫石町、滝沢村の関係者ともども山頂セレモニーを行うということで、足取りも軽やかに登っていきました。

　
　
　一般登山者の方は、すでに早くから登山の準(zhǔn)備に入っている人がいました。到著した5時(shí)30分頃にはもうに登りだす人もいます。駐車場には県內(nèi)ナンバーに混じって橫浜、秋田、尾張小牧、青森ナンバーの車も見られます。

　何人かにお話を伺いました。地元の方でガイドの経験もあるという高橋さんは、『全國の山を登ってきたけど、巖手山は何とも言えない魅力がある』と言いきりました。今日は、ここに車をおいて、迎えの車でこれから馬返しに行って登り、帰りはここに下山とのこと、年に7〜8回登るそうです。

　

　今回2回目という武元さんという女性は、『高山植物を観察しに登りました。今日も花が楽しみ!』と言いながら登って行きました。

　親友同志という高橋さんと北田さんの2人は、『年にそう多くはないけど、登山歴は40年近くになるネ。いつも山開きには必ず登ることにしているんだ』と言ってました。

　
　神事が始まる前からも、後からも、それぞれの思いを胸に、たくさんの方が山頂に向かいました。山開きを皮切りに、今年も多くの登山者が2038mの頂上を目指すことになるのですネ。

　さて、八幡平側(cè)にはこの他3コースあります、すこしご紹介しましょう。

★上坊コース→焼走り登山口から、県道焼走り線を下ること約2キロ、左側(cè)に上坊登山口の標(biāo)示板があります。左折するともう山道です。しばらくして巖手山パノラマラインを橫切り、車で15分余りで本格的な登山道の始まりです。山頂まで5.5キロとあります。このコースは途中で焼走りコースと合流することになります。ここは駐車スペースがありませんので、登山の際はご注意ください。
　ところで、この登山口の手前左側(cè)を300メートルほど降りると、上坊神社があります。真っ赤な鳥居をくぐった左手にこれも赤い社があります。正面の額には“巖手山神社"と書かれていました。ここが、巖手山神社のルーツ?なんとも、神秘的な雰囲気が漂っていました。

★七滝コース→八幡平ロイヤルホテルの前に広がる県民の森の西端、森の大橋の手前を左に入って間もなく、七滝の登山口です。名前のとおり、コースの途中に様々な滝が落ちているとのことです。ただしなかなか見つけにくいと、コースに詳しい方が話します。登山口周辺は野鳥の観察にはもってこいの環(huán)境のようです。駐車場は完備していますが、このコースの先は足場が悪かったり、火山ガスに要注意の箇所があるため、コースに熟知している方以外は避けたほうが良さそうです。

★松川コース→松川溫泉郷の一番奧にある松川荘を迂回し、県営松川キャンプ場に向かいます。キャンプ場の管理センターの手前左手が登山口の始まりです。鬱蒼とした樹林を進(jìn)みつつ、やがて姥倉山で網(wǎng)張コースに合流します。駐車場も整っていて、溫泉を楽しみながらのコースとして人気の登山コースです。ところで、松川荘の手前右側(cè)には、三ツ石山への登山口がありました。ちょっと目立たない標(biāo)示ですが、紅葉のメッカとして人気の三ツ石山荘へのルートがこんなところにもあったんですヨ。

　八幡平市側(cè)にある4コースをご紹介しましたが、今年はぜひ?guī)r手の名峰、巖手山へ登ってみませんか。