大隅一之宮 國分正八幡 「鹿児島神宮」
- 更新日:2016年12月25日
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その一年の幸せを神様へ祈願する「初詣」
霧島市隼人町 大隅一之宮 國分正八幡「鹿児島神宮」
初詣は大切な新年行事の一つです。
師走も押し迫った12月23日、
初詣の準備が進む「鹿児島神宮」に 伺いました。
「鹿児島神宮」のご祭神は、
天津日高彥穂穂出見尊
(あまつひだかひこほほでみのみこと) と
その御妃である 豊玉比売命
(とよたまひめのみこと)を
主祭神とする大隅一之宮です。
穂穂出見尊(ほほでみのみこと)は
日本神話に登場する “山幸彥”です。
他にも相殿、
帯中比子尊 (たらしなかひこのみこと =仲哀天皇)、
息長帯比売命 (おきながたらしひめのみこと =神功皇后)、
品陀和気尊 (ほんだわけのみこと =応神天皇)、
中比売命 (なかひめのみこと =応神皇后)が
祀られている霊験あらたかな神社です。
御利益ありそう
創建の歴史は古く、
由緒に「創祀は遠く神代にあって???」とあるように、
いつからかははっきりしていないようです。
言い伝えによると神武天皇の時代から存在するそうです。
901年には歴史上その存在が記され、
905年(延喜5年)醍醐天皇の命により編纂が始まり927年に
完成した“延喜式”にも記されている由緒ある神宮であることから、
少なくとも1100年以上の歴史があることは、間違ありません。
漆塗りの神殿は
1756年(寶暦 6年)に戦國時代から、
薩摩大隅地方を統治していた
薩摩藩第7代當主
島津重年公により再建されました
社殿は県內でも屈指の広さで、
拝殿約25坪、本殿約60坪です。
また、鹿児島神宮に伝わる古文書は県の無形文化財に、
本殿、拝殿、勅使殿は、県の有形文化財に指定されてます。
発掘調査で出土した遺物から京都や鎌倉、琉球などの國內を始め、
東南アジアとの交流があったことも確認されています。
この日は天皇誕生日という
こともあり今上陛下の
ご誕生を祝す“天長祭”が
行われていました。
27日は一年のすゝを払う
“煤払祭”と“大祓式”。
28日はお供え用の餅つきなど、
年內の御祭儀が次から次へ
行われます。
境內には御札やお守り、破魔矢、熊手など縁起物を授與する仮の授與所も
完成していました。
大晦日より正月三が日の參拝者は約15萬人。
9名の神職を始め35名の巫女で參拝者をお迎えするそうです。
參拝の折は、拝殿の天井格子もお見逃しなく。
その格子に鮮やかに描かれた花や野菜などの絵様から
歴史を感じさせてくれるでしょう。
來年もまた良い一年でありますように。
鹿児島神宮
霧島市隼人町內2496-1
TEL 0995-42-0020
※ロイヤルシティ霧島妙見臺より約9㎞
※寫真はすべて平成28年12月撮影
鹿児島神宮
宮司代務者 幸野 珍廣 氏