このはなの古木は余寒を慰めて春の便りを伝えてくれた-薩摩川內(nèi)市「藤川天神」
- 更新日:2015年03月20日
- カテゴリ:周辺情報
3月は、進(jìn)學(xué)などの合格発表の月でも有ります。
進(jìn)學(xué)と言えば、お受験。

受験と言えば、神頼み。

學(xué)問の神様は、菅原 道真公。

菅原 道真公は、平安時代前期に活躍した政治家です。
また、優(yōu)れた學(xué)者であり、
とても頭が良かったことから異例の出世をしました。
時の天皇、宇多天皇に重用され、
右大臣にまで上り詰めたのでした。
しかし、その出世に妬む者たちにより
「菅原道真が天皇への謀反を企てている」と醍醐天皇に吹き込み、
これに激怒された天皇は
道真公を福岡の太宰府へ左遷しました。
太宰府に左遷された道真公は、
疑いが晴れることを望み待ち続けましたが、
2年後に太宰府で亡くなってしまいます。
???と、ここまでは道真公の歴史とされていますが、
ここ「藤川天神」では、
太宰府を密かに抜け出して薩摩に下り、
俗世間を逃れて靜かに余生を送った場所だという言い伝えがあって、
境內(nèi)には道真公の墓と伝えられる塚もあります。


「藤川天神」の正式名稱は、「菅原神社」。
菅原道真公を お祀りする神社のひとつです。
受験シーズンには
學(xué)生さんら、またその家族らが訪れ、合格祈願で賑わいます。
もちろん、合格お禮詣の參拝でも賑わいます。
『東風(fēng)(こち)吹かば 匂いおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ』
と、道真公が好んだ梅の花に寄せて、
都を離れ太宰府に流される折に詠んだ歌です。
福岡の太宰府天満宮の飛梅(とびうめ)伝説と同様、
この「藤川天神」にも、梅に縁があります。
境內(nèi)の梅園には、
道真公がお手植えされた一株が繁茂したと言われる、
約150本の梅の木があります。
藤川天神の梅は、『臥龍梅(がりゅうばい)』と呼ばれています。
梅の幹や枝が地を這うように広がり、
あたかも龍が地に臥(ふ)しているように見えることから
その名が付いたとされています。
樹齢1000年を超えるといわれる古木もある梅園は、
薄紅色と青空とのコントラストで春の訪れを感じさせてくれました。
道真公が植えたとされる臥龍の梅花は、
その御霊を慰めていることでしょう。
境內(nèi)には
西郷隆盛翁の愛犬 「ツン」
の銅像があります。
明治の初め頃、
藤川天神に參拝された西郷翁は、
この地域の前田善兵衛(wèi)という人から
大変賢い薩摩犬を譲り受けたそうです。
西郷翁はこの犬を大変かわいがって
猟の度に連れたと いわれています。
東京の上野公園にある西郷隆盛像が
連れている犬は、
おそらく 「ツン」 でしょうね。
社殿前には一本だけ 桜の木があります
その桜の木は、
まるで他の梅の開花に負(fù)けまいと、力いっぱい花を咲かせています。
その花弁にはメジロの小鳥たちが群れて いました。
受験生にも “桜咲く” の吉報が、屆くことでしょう。
(サクラの種類が分かりませんが、梅でなく確かに桜でした)
■撮影年月日/全て平成27年3月撮影
■藤川天神
薩摩川內(nèi)市東郷町藤川1767
TEL0996-42-0753
■交通アクセス/ロイヤルシティ霧島妙見臺より約70㎞(車で約105分)