『みかん園のお手伝い』~その1~
- 更新日:2015年01月24日
- カテゴリ:探検
冬のスポーツ番組など観ながら、『おこたでみかん』が
似つかわしい季節でございます
正月前に、本編をブログアップする予定でしたが、
新年のご挨拶を兼ねた『初日の出』の後になってしまいました
晩秋から初冬にかけて、団塊の世代周辺の多くの方が、
溫暖な地方の海辺の峠道を車で走るとき、つい口ずさんでしまう歌が
ありませんか?
ちゃららんら?ちゃーらら?ら、ちゃららあ???、
ハイ、みかんの花がさあいている、ゆうアレです。
海に浮かぶお船よりは、みかんのたわわに実っているのを見たときに、
イリコもその前奏とともについワンコーラスだけ歌ってしまいます。
ああ、春にはみかんの白い花が咲くのだなあ、とか、
みかんの花の香りって、やっぱシトラスのにおいだったかなあ
くらいで、花咲く頃には、あまり歌った記憶がないのは、
作詞家に申し訳ない気がしております
■M様から、昔撮っていたという春のみかんの花の寫真が屆きました。
杵築リゾートから、加貫港経由で、キャノンさんの工場敷地を
過ぎた西隣に大きなみかん農園があります。
そこで、M様は収穫のお手伝いをされておいでです。
ビニールハウスではデコポンもやっているとのことで、
年間を通じて7ヶ月くらいは何らかの品種の出荷がありそうですが、
主力は露地モノになるのだそうです。
秋の運動會の頃のあおい薄皮のすっぱいみかんを思い出しますが、
あれらは、露地モノでも極早生になるのですね。
その収穫の頃から、M様は、手伝いをお願いされるのだそうです。
そのみかん園の露地モノは、現在の品種名では、
極早生みかんの『大分早生』、『日南』から始まって、
11月くらいから『田口早生』と続き、晩生の『大津』、
イリコが一番好きな『青島』、そして締めくくりが『古田』と
なります。
晩生モノが圧倒して多いので、収穫のピークの11~12月は、
ほぼ毎日お手伝いです
■『大津みかん』だそうです。糖度、結構ありそうです。
『田口早生』は紀州有田川町の田口サン、
『大津』は湯河原の大津サンが登録した品種で、
『青島』は靜岡市の青島サン育成で、
『古田』は徳島県勝浦郡の古田サンによる登録品種が由來らしいです
■こういう具合に名前をふってくれると、ありがたいですねえ。
しっかし、よおく見ないと、 違いが????
皮の色合い、ツヤ、張り具合とか體高とか、食べたときの內袋の
殘り方とか、それぞれに特徴はあるのだそうです
これらはすべて『溫州みかん』で括られる、いわゆる
『おこたでみかん』の仲間です。
また溫州というのは、紀州でも遠州でも伊予でもなく、
中國は浙江省の東南海岸部の溫州とのことで、またぞろ、
原産はわが國である、とかの聲が聞こえそうですが、
遣唐使の時代の古文書に、美味しいみかんは溫州にかぎるとの記述が
あったことから、名前を拝借したにすぎないのであります。
カスティーリョ地方のカステラと同じような使われ方なのです
溫州みかんの原産は鹿児島で、DNA鑑定からは、
クネンボを親品種とするというのが新しい定説になっているそうです。
英語圏では、Satsuma とか、Mikan とかで表記され、
それまでのオレンジのようにナイフで剝かなければならなかった皮が、
手で簡単に剝けて、TVを見ながら食べられるのでTVorangeって
いえば、よほど、溫州みかんを正確に伝えてはいませんか?
ついでに、クネンボは、九年母と書きます
沖縄のシークワーサーは同種で、子供が生まれたら記念に植樹する
という風習が殘っている地域もあって、ともに成長を見守り、
9年目で実をつける、母になるので、九年母ゆうことのようです。
でも、近年のみかんは、接木などで、二~三年母らしいですね。
次回に続く
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(平成26年11月撮影)