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【オーナー日記】#32　初詣

更新日：2015年01月17日
カテゴリ：オーナー日記

　転居して初めての正月、先月23日に門松づくりの講習會に參加して、それはそれは立派な門松を作ったものの、立派すぎて自分の生家に獻上してしまった故、28日にはこじんまりと妻が命じるままにそれらしい正月飾りを取り付けた。

　神奈川では毎年、義兄が手作りの飾りを屆けてくれていた。今年も主のいない家に飾られているという。

元日の朝は除夜の鐘のせいで、早起きならず、9時起きになってしまった。遅く起きた朝だが、地元の神社に初詣をしようと決めていたので、晴れ、曇り、雪、吹雪??よくわからない天候の中、外に出た。

開拓神社　リゾートより約2km

　目的地はリゾートから約1㎞ちょっとある“開拓神社”　松川にかかる刈屋橋を渡ってすぐの所にある。雪道を歩いて20分ぐらいである。道は青氷の上に雪が踏み固められており、スパイク付でなければとても歩けない。

　著いたのが11時頃だったが、スパイク付の長靴を持っていないのか？　參拝の人、誰もおらず。ご縁が10倍ありますようにと、賽銭を上げて鈴を鳴らし、二禮二拍手一禮。

　後ずさりしてから振り向くと石碑3つ。一つは昭和22年の入植記念碑。この辺りを“刈屋地區”と稱するのだが、昭和22年に當時の下閉伊郡の刈屋村から入植したと記され、51人の氏名が刻まれている。入植した後、故郷は昭和30年2月に茂市村と合併して“新里村”となり、更に平成の大合併(平成17年)で下閉伊郡を出て、宮古市の一部になっている。

　この地區は戦後の食糧確保などのための國営事業”巖手山麓開拓事業“の北限として含まれ、田畑の開墾と共に、軍馬の育成目的の牧野も解放されたという。當リゾートの左右は牧草地であり、標高400m位の所は田んぼの面積が少ないが、無いわけではない。

　開拓事業は田畑の開墾のために、玉山村の姫神山の東に、巖洞ダムを建設してそこから水を得ている。當時、北上川は松尾鉱山の排水の影響で取水できなかったためである。また、360㎞もの開拓農道が建設されたという。東京―仙臺間ぐらいの距離である。國道4號線に匹敵するりっぱな農道がたくさんあり、自分がゴルフ場に行く時もお世話になっている。

　近くの金沢清水湧水群は飲料水であると共に、近隣の水田になくてはならない水源であり、しっかりと管理されたであろうことは予想に難くない。それが名水百選に選ばれる所以でもあろう。

　入植當時は採草地などが共同財産として管理されていたことを教えてくれる石碑である。また、他に２塔あり、入植した方々の生活や強い思いを感じさせるものである。名の通り、まさに開拓神社である。

帰りの鳥居をくぐりながら、いつもお世話になっている御一家にお目にかかり、御挨拶をすることができた。4世代がご一緒の參拝のようだった。何か清々しい帰り道だった。穏やかで平和な年になりますように！

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※掲載の寫真は全て平成27年1月撮影

※オーナー日記は當社からの依頼により、オーナー様の日々の生活の情報をご提供いただき、當社スタッフが更新を行なっています。

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